こんにちは。これから私たちの行っている深層筋治療を症状別に紹介したいと思います。
筋肉の悪い箇所は断裂(キズ)になっています。これをどのようにして症状改善しているかをごらんください。

●症状[クリックするとその項目に飛びます]






1 突き指

【症状】
・病院で骨には異常なしと言われた。
・ズキズキして指を引っ張りたくなる。

【治療回数】
・1回15分を1?2回程度。

【治療ポイント】
・写真1の指の第一関節下、または写真2の指のサイドの靱帯。
 


【治療手順】

・痛い箇所が写真1、写真2のどちらかを確認します。
・痛い箇所が確認できたあとは、「ズーン」とする放散痛が出る方向に押し続けます。注意点は、写真1の場合、第一関節の斜め下から上に押すことです(写真3)。関節を直接押しても痛くもかゆくもありません。

・痛みが抜けてきたら指を動かして確認します。突き指で「固定」をするケースが多いのですが、その必要はありません。15分程度で驚くほど痛みがとれます。

【メンテナンス】

・動かして痛みがなければ、突き指のメンテナンスは必要ありません。この深層筋治療は「ケガ」に対する効果は抜群です。


2 バネ指

【症状】
・手指を動かすと「カクン」と音がして痛みがある(親指が多い)。
・病院では手術を勧められる。
・重症の場合「カクン」と鳴って動かなくなる。

【治療回数】

・1回15分を3?4回程度。

【治療ポイント】

・写真1の中手指関節(MP関節)の下。

 
【治療手順】
・バネ指は、写真1の関節の下に筋硬結(しこり)がはさまり、「カクン」となります。このはさまり方が大きいと動かなくなります。
・痛い指のMP関節の痛みの走る方向に母指をあて、「ズーン」とする放散痛の出る方向に押し続けます。ポイントは、写真2のようにMP関節の斜め下から入れて斜め上に押すことです。
・15分くらい押していると筋硬結(しこり)が小さくなり、軽症であれば1?2回でよくなります。
・「カクン」と鳴って動かなくなる重症の方は、しこりがかなり大きいので、写真3のようにガリガリとナックルでこすり(摩擦)、押し続けることをセットで繰り返して、しこりを小さくします。
・指を動かしても音がせず、痛みがなくなれば終了です。
 

【メンテナンス】

・バネ指で手術(5分くらい)をされるケースは多いのですが、手術を嫌がる方が多いのも事実です。この治療法で、15分を3?4回行えば、必ずよくなります。

3 腱鞘炎

【症状】
・字を書くなど、手首を動かすと痛い。
・痛みはないが、写真1の方向への手首の動きが悪い。


【治療回数】

・1回15分を5?6回程度。

【治療ポイント】

・写真2の腱鞘の下を通る屈筋群。

【治療手順】
・まず、どの箇所が痛いのかを探します。痛い箇所の筋肉は、必ず筋スパズム(スジ)になり、カリカリと固くなっています。これで動きが悪くなります。
・痛みがある場合は、スジになっている筋肉に断裂(キズ)があります。
・このキズを「ズーン」とする放散痛の出る方向に押し続けます。この放散痛が小さくなるに従い、キズはふさがっていきます。
・腱鞘炎になって時間が経過している方(1か月以上)は、筋肉が固まり、筋スパズム(スジ)になっているので、写真3のように肘を上下に動かし、スジをこまかくして緩めます。


【メンテナンス】

・腱鞘炎は「生活習慣病」です。毎日パソコンを使う方、細かい手作業の方は、週1回の定期的な治療を続けましょう。

4 ドゥケルバン症

【症状】
・写真1のように、動かすと親指側に痛みが走る(フィンケルシュタインテスト)。
・手首を使う動き(テニス・ゴルフ・パソコンなど)で痛める。


【治療回数】

・1回15分を4?5回程度。

【治療ポイント】

・写真2の親指側の舟状骨の下(陥没している)の母指外転筋のこの一点。


【治療手順】

・写真1のように、動かすと痛むのは、この箇所に筋肉のしこり(筋硬結)ができ、これがはさまったり伸ばされたりして痛みが出ます。
・写真2の箇所を「ズーン」とする放散痛の出る方向に押します。痛みが小さくなるに従って、しこりも小さくなり、動かしても痛みが少なくなります。
・このしこりが固すぎる(時間が経ちすぎている)場合は、写真3のようにナックルでガリガリとこすり(摩擦)、小さくしてまた押します。これを繰り返すことにより、しこりが小さくなります。
・写真1の動きをして、痛みの有無を確認します。痛みはなくなったが、写真2周辺が突っ張る場合は、筋スパズム(スジ)になっているので、この筋肉全体を写真4のように母指や肘でこすり、スジを細くして緩めていきます。
 

【メンテナンス】

・過去にも何度か痛めた経験のある方は、定期的に週1回くらいのメンテナンスを続けてください。

5 TFCC

【症状】
・写真1のように動かすと、小指側に痛みが走る。
・手首を使う動き(テニス・ゴルフ・パソコンなど)で痛める。


【治療回数】

・1回15分を4?5回程度。

【治療ポイント】

・写真2の小指側の三角骨の下(陥没している)の小指外転筋のこの一点。


【治療手順】

・このTFCCは、三角線維軟骨複合体と呼ばれ、写真1のように動かすと軟骨がはさまって痛むと言われています。しかし、これは軟骨ではなく筋肉のしこり(筋硬結)です。筋肉の悪さからくる痛みは深層筋治療で改善できます。
・写真2の箇所を「ズーン」とする放散痛の出る方向に押します。痛みが小さくなるに従って、しこりも小さくなり、動かしても痛みが少なくなります。
・このしこりが固すぎる(時間が経ちすぎている)場合は写真3のように、ナックルでガリガリとこすり(摩擦)、小さくして、また押し続けます。 これを繰り返すことにより、しこりが小さくなります。
・写真1の動きをして痛みの有無を確認します。痛みはなくなったが写真2周辺が突っ張る場合は、筋スパズム(スジ)になっているので、この筋肉全体を写真4のように母指や肘でこすり、スジを細くして緩めていきます。
 

【メンテナンス】

・過去に何度か痛めた経験のある方は、定期的に週1回くらいのメンテナンスを続けてくださいせん。