こんにちは。これから私たちの行っている深層筋治療を症状別に紹介したいと思います。
筋肉の悪い箇所は断裂(キズ)になっています。これをどのようにして症状改善しているかをごらんください。

●症状[クリックするとその項目に飛びます]




1 テニス肘(野球肘)

【症状】
・テニスのフォアハンドのインパクトで肘に激痛がくる。
・野球肘も同じです。

【治療回数】
・1回15分を3?4回程度(1回ごとにかなり楽になります)。
・治療を続けている間は「安静」にはせず、練習しながら徐々に改善させ100%の力でプレーできるようになって終了です。

【治療ポイント】
・写真1の外側上顆付近か、写真2の内側上顆付近。
 


【治療手順】

・インパクトの受け止め方により、内側にくるか外側にくるか個人差があります。大半は外側に痛みがあります。また、インパクトで手首を使う選手は、親指の上(ドゥケルバン病)か小指の上(TFCC)にも痛みが走ります。
・写真1か写真2のどちらが痛いのかを確認し、「ズーン」とする放散痛のでる方向に10分ぐらい押し続けます。
・前腕の掌側(屈筋)の筋肉が骨につくところが内側上顆。手の甲側(伸筋)の筋肉がつくのが外側上顆で、前腕?手の衝撃がかかるポイントで筋硬結(しこり)ができ、これに必要以上の負担がかかって断裂(キズ)がおきて痛みが走ります。痛みが小さくなった後は写真3のように肘でしこりをガリガリと小さくして、また持続的に押す、これを繰り返します。

・肘の痛みが抜けると、前腕の屈筋と伸筋が突っ張る感じが残ります。これは「筋スパズム(スジ)」というものなので、このスジを写真4のように横に動かしてこすり(摩擦)、スジを細かくしていくと「突っ張り感」が抜けます。



【メンテナンス】

・テニス肘・野球肘・ゴルフ肘を我慢してプレーを続けていくと、手首あるいは肩まで痛めてしまうので、早く治療して下さい。
・軽症の場合は1回で、重傷の場合でも3?4回で驚くほどよくなります。

 

2 指先のしびれ

【症状】
・なぜかいつも指先にしびれを感じる。
・病院では「頸肩腕症候群」など神経的な症状を言われる。

【治療回数】

・1回15分を1?2回程度(腕の筋肉にキズがある場合は3?4回)。

【治療ポイント】

・写真1の脇の下の腋窩(えきか)神経を圧迫する大円筋あるいは写真2の腕神経叢(そう)を圧迫する僧帽筋下行線維。
 
・「ここが痛く、ここから下がしびれる」場合は上腕か前腕の筋肉にキズがあります(必ずこのキズを探します)。
 

【治療手順】

・まず写真1・2のどちらで痛みが強いかを確認します。
・痛みの強いほうを写真のように持続的に圧迫します。
・「ズーン」とする放散痛が消えるまで押し続けます。この押している内部に神経があるので、痛みに耐えられる範囲で押します。とくに写真2の場合は筋肉にキズがある場合がほとんどなので、少し押すだけでも痛みがあります。
・痛みが抜けたら、指先のしびれの有無を確認し、無ければ肩こりの治療に移ります。
・腕の筋肉にキズがある場合は、患者様の「このへん」という箇所を写真3のように慎重に触診します。必ず「ポロン」とする傷口があり、そこを押すと「ズーン」とする放散痛がきます。見つけたらそこを押し続け、傷口を消していきます。


【メンテナンス】

・指先のしびれは肩こりからくる筋肉の断裂が原因です。しびれがよくでる方は週1?2回のメンテナンスを続けて下さい。