こんにちは。これから私たちの行っている深層筋治療を症状別に紹介したいと思います。
筋肉の悪い箇所は断裂(キズ)になっています。これをどのようにして症状改善しているかをごらんください。

●症状[クリックするとその項目に飛びます]







1 頭痛(その1・緊張型頭痛)

【症状】
・頭の頂点にかけて起こる痛み。電気が走るような痛みもある。
・肩の痛みやストレスによって起こりやすい。

【治療回数】
・1回15分を2-3回程度(1回でもかなり楽になります)。

【治療ポイント】
・写真1の大後頭直筋が、写真2の第二頸椎棘突起の上。
  

【治療手順】

・写真1または写真2のどちらで痛みが強いかを確認します。
・痛みの強いほうを写真のように持続的に押します。
・痛みは筋肉の断裂(キズ)により起こりますので、押されると「ズーン」とする「放散痛」を出します。この放散痛を確認しながら押し続けると、キズは小さくなり症状は改善していきます。
・持続圧迫は10?15分間ぐらいかかります。また、写真2の箇所に固いしこり(筋硬結)がある方は、写真3のようにナックルか肘でガリガリとこする(摩擦)ことによって「重さ」が抜けてきます。


【メンテナンス】

・肩こり・背部痛により緊張型頭痛は起こりますので、肩・背中の治療も合わせて行います。
・慢性的な方は、週1?2回の継続的な治療を続けてください。

 

2 頭痛(その2・偏頭痛)

【症状】
・こめかみに起こる痛み。吐き気を伴うこともある。
・肩こりや目の疲れによって起こりやすい。

【治療回数】

・1回15分間を2-3回程度(1回でもかなり楽になります)。

【治療ポイント】

・写真1の頭最長筋、または写真2の頭半棘筋。
  

【治療手順】

・写真1または写真2のどちらで痛みが強いかを確認する。
・痛みの強いほうを持続的に押し続けます。
・痛みは筋肉の断裂(キズ)によって起こりますので、押されると「ズーン」とする「放散痛」を出します。この放散痛を確認しながら押し続けると、キズは小さくなり症状も改善していきます。
・持続圧迫は10?15分間ぐらいかかります。
 写真1・写真2の箇所に固いしこり(筋硬結)がある方は、写真3のようにナックルか肘でガリガリとこする(摩擦)ことによって重さが抜けてきます。


【メンテナンス】

・肩こりや目の疲れにより偏頭痛は起こりますので、肩の治療も合わせて行います。
・慢性的な方は、週1-2回の継続的な治療を続けてください。

※頭痛(その2・偏頭痛)に同じ。

3 目のつかれ

【症状】
・目の奥に違和感がある。また、症状が重いとまぶたが下がってくる。
・肩こりから起こりやすい。

【治療回数】

・1回15分間を2-3回程度(1回でもかなり楽になります)。

【治療ポイント】

※2.偏頭痛に同じ。

【メンテナンス】

※頭痛(その2・偏頭痛)に同じ。

4 顎関節症(その1)

【症状】
・口を開けるときに、開けにくい。
・口を横にスライドしないと開けにくい。
・肩こりから起こりやすい。

【治療回数】

・1回15分間を3-4回程度。

【治療ポイント】

・写真1の肩甲拳筋。


【治療手順】

・写真1の箇所に必ずしこり(筋硬結)があり、顎の方向に押すとかなりの痛みが走ります。口を開くとき、上顎と下顎にこのしこりがはさまり、開きにくくなります。
・痛みは「ズーン」とする放散痛です。これを確認しながら押し続けると、しこりは小さくなります。
・痛みがなくなってもしこりが残る場合は、写真2のようにナックルで固いしこりをガリガリとこする(摩擦)ことで、より小さくなります。

・しこりが小さくなるにしたがい、口の開き方がスムーズになります。

【メンテナンス】

・肩こりによって首筋が固まり、それが写真1の箇所までくるので、肩の治療も合わせて行います。
・慢性的な方は、継続的に週1-2回の治療を続けてください。

5 顎関節症(その2)

【症状】
・口を開くとき「カーン」というクリック音がする。
・口を開けにくく、痛みを伴う。
・顎関節症(その1)の症状が悪化した状態。
・肩こりから起こりやすい。

【治療回数】

・1回15分間を7-8回程度。

【治療ポイント】

・写真1の咬筋と、写真2の肩甲拳筋。
  

【治療手順】

・写真1の付近に口の開閉で「カーン」というクリック音がする箇所に必ず筋硬結(しこり)があり、この箇所を押すと激痛が走ります。
・痛みは「ズーン」とする放散痛です。これを確認しながら押し続けると、しこりは小さくなります。
・痛みがなくなってもしこりが残る場合は、写真3のようにナックルで固いしこりをガリガリとこする(摩擦)ことで、より小さくなります。

・口の開閉で「カーン」というクリック音が消えたら、この症状の方は必ず「顎関節症(その1)」も併せもっているので、同じ手順で写真2の箇所も治療していきます。

【メンテナンス】

・肩こりによって首筋が固まり、それが写真2→写真1の箇所までくるので、肩の治療も合わせて行います。
・慢性的な方は、継続的に週1?2回の治療を続けてください。

6 耳鳴り

【症状】
・耳が「ボーン」としたり「キーン」としたりする。
・耳の中で「セミがガヤガヤ」している。
・肩こりから起こりやすく、偏頭痛もちの方が多い。

【治療回数】

・1回15分間を10回程度(肩こり・頭痛も治療するため、少し時間がかかる)。

【治療ポイント】

・写真1の頭最長筋から写真2の上顎斜筋。
    

【治療手順】

・症状が軽い方は「ボーン」としたり「キーン」としたりして、写真1の付近に痛みがあります。
・症状が重い方は耳の中で「セミがガヤガヤ」して、写真2の付近まで痛みがあります。
・痛みは、筋肉の断裂(キズ)によって起こりますので、押されると「ズーン」とする放散痛を出します。この放散痛を確認しながら押し続けると「キズ」は小さくなり、症状は改善していきます。
・治療範囲が広いため、治療回数がかかります。とくに10年以上この症状が続いている方は、3か月ぐらいはかかります(肩こり・頭痛も完全に治療で改善していくため)。

【メンテナンス】

・肩こり・頭痛の箇所にもキズが多いため、1回で劇的によくなるのではなく、徐々によくなるので、根気よく通ってください(2-3回でよくなる場合もあります)。
・慢性的な方は、症状改善しても絶対に継続治療が必要です。